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花火の歴史 花火の歴史 鍵屋と玉屋 両国の川開き 線香花火の由来 線香花火の由来 2種類の線香花火 線香花火のその後 純国産線香花火 純国産線香花火の復活 線香花火の燃え方 社長が語る 消える線香花火 残す線香花火 線香花火ができるまで 線香花火というロマン 花火の始まり 鍵屋と玉屋の話 |
#消える線香花火。残そうとする動き。 #それらの裏側に秘められた景色・想い… #日本を感じ、ロマンを託す。 #社長は、そんな線香花火について熱く語る、語る… でも、夢だね。 でもさ、こんなもの商売になんかなんねぇーんだよ。やったって。 ―――そりゃぁ、もう、「ロマン」。「ロマン」って言うかねぇ…なんかぁ… #この「―――」はインタビュアーの発言を示す。 そりゃまぁ、「ロマン」だな。「伝えたい」「とっときたい」って。 いやぁ〜、でもさぁ〜、なんとも言えないんだよ、線香花火って。 ほんっっっと、そう思うよ。ほんっとね、一人でやってごらんよ。 ネクラみたいな感じかもしれないけどさぁ… いや、ほんとにキレイだよ。ほんっとに。 あの、ほんとね、あのキレーさっていったら!! ―――でも、それは、「国産だから」っいうのありません? 80歳の方が撚ってくれてる!! ―――そうじゃないと、線香花火も「ただの」線香花火になっちゃう… そうそう、そこを伝えたいんだよ。 ただの線香花火を伝えたいってのだったら中国のでもどこのでも 山ほどあるよ。 ……そりゃぁ、打ち上げもいいけどさ。 なんで、「線香花火」っていうのかって、知ってる人一人もいないからね… ―――なんでですか? 線香って、仏壇の線香のことで、あれ、立ってるでしょ? 昔はそうやって「遊んだ」んですよ。あーやって、立てて。 「キセルの火」って。それが、仏壇の線香に似てるから「線香花火」って。 芸者遊びの時に、「芸者線香」って、線香をつけるでしょ? 「1本の線香が燃えるまではお前とつきあってやるよ」 っていう意味なんだよ。で、その時間をはかったのが線香なんだ。 で、大阪の淀川あたりで芸者遊びをするときに、 「火鉢の上へ「スボ手ボタン」を立てて、キセルで燃やす」 ってのを、ひとつの情緒にしてたんだな。 そういうとこから、「線香花火」って名前になったんだよ。 イキだろ?ネーミングがさ。 それで、「ボタン」ってのは、「長手牡丹」っていうのがあるんだけど、 「ナガテ」ってのは、長い時間手で撚るから「長手(ながて)」って 言ったんだよ。「スボテ」ってのは、「ワラズボ・ワラズボ」って、 まぁ、「藁(わら)」のことだな、昔は「藁」をそう言ってたらしいのね。 関西ではそれで、その「スボ」から「スボテ」って言うようになって、 関東では「ナガテ」って言うようになったの。 で、「牡丹(ぼたん)」ってのは、花の中で一番大きいんですよ。 で、ものすごい華やかなの。 その華やかさを丸い赤い玉になったのを「ボタン」って言うの。 だから、ぶぁーっと燃えて、大きい玉になったのを、 牡丹が咲いてるようだってんで「ボタン」ってね。 で、ぱっと散ったのが「松葉」。 で、最後にチカチカチカってなるのが「散り菊」っていうの!#細く小さな身体に、たくさんのものを抱えた線香花火。 #これらのコラムを通して、 #知っていたはずの線香花火を、 #もう一度、しみじみ眺め直していただけたら幸いです。 |
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