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花火の歴史
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鍵屋と玉屋の話



#がむしゃらに商売を確立してきた社長。
#長年、ひた走ってきた社長に少し余裕が出始めたときに、
#ふっと沸き上がったノスタルジー。…線香花火の匂い。
#そんな想いを語る語る…

線香花火屋さんが、だんだんなくなっていっちゃうワケだよ。
信州がなくなり、どこがなくなっちゃう。
それで、「こりゃぁ」と思って。気がついたのが7・8年前。
もうその時には、信州の「北上」さんのところのが4種類と、
「白井」さんのところのが1種類しかない。
ってことで、とりあえずそれは集めて…
それで、愛知県岡崎に、「三河牡丹」っていうの作ってる花火屋さん。
1件しかなくなっちゃったの。ついに。
それと、あと、九州の福岡の八女。
それで、しょうがないから「三河牡丹」を売ろうってなって…
でも、ただ売ったんじゃね、子ども相手の線香花火だから……。
江戸小紋みたいなキレーな化粧箱つくって、それにきちっと入れて、
能書きつけて…

―――― そこがオリジナルっていうか…

#この「―――」はインタビュアーの発言を示す。
そうそう、格好つけて、プロデュースして…
それが、17・8年前の最初の線香花火。
で、それを「とっとこう」っていうので…
でも、3年前に廃業したんだよ。

―――商売に、なりにくいんですか?

ならないよ。いっくら売ったって、幾らにもならないんだから。
で、残ったのが、もう九州しかないってんで、九州に行こうと。
で、九州の集めて……。
びどいんだから。火ぃつけると、半分燃えちゃうんだから、ぶぁーって(笑)
それじゃぁ、線香花火になんないじゃん。玉になんねぇーんだよ。
だから、そこの中で、いいのをよってね。
ワザワザ15本づつにして、金の紙帯巻いて、
キレーな箱に入れて…ってやってるんですよ。
金の帯巻くのなんて、一つ15円もかかるんだよ。
#…消えていく国産の線香花火。
#それらをなんとか残そうと鼓舞奮闘する社長。
#その結果はいかに? → コラム「残す!線香花火」へつづく。 
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